2016年5月20日金曜日

「新・人間革命」9巻 衆望の章

日本では、東京オリンピックという華々しい出来事の陰で、民衆をないがしろにする貧困な政治が続いているという実態があった。そんな中、「大衆のなかに入り、大衆とともに語り、ともに戦い、大衆のために働き、大衆のなかで死んでいく」という覚悟の議員を衆議院にも送り出す必要を痛感。1964年11月17日、公明党が結成されることとなった。
12月、沖縄指導へ。太平洋戦争の悲惨な地上戦の舞台となったこの地から、平和の大波を起こさんとの誓いをこめ、「人間革命」の執筆に入る。


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どうすれば、同志の団結が図れるのか。
根本は祈りです。題目を唱え抜いていくことです。いやだな、苦手だなと思う人がいたら、その人のことを、真剣に祈っていくんです。
いがみ合ったり、争い合うということは、互いの境涯が低いからです。相手の幸福を祈っていくことが、自分の境涯を大きく開いていくことになる。

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広宣流布というのは、総体革命ともいえる。仏法の慈悲の思想を、生命の尊厳の哲理を、社会のあらゆる分野で実現していく作業であり、政治の分野の改革のために、私は公明党をつくった。

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嫌いな人のことを祈れる境涯。中々難しいですが、その人も自分の一部分と思えば、可能ではないでしょうか。すべてはつながっていて連関のもとで現実が作られている。嫌いな人も自分の嫌いな部分を顕現している人だと。


先生の人間革命の始めの執筆のところは、フロー状態に先生が入る部分が書かれていて非常に参考になります。頭の中で温めていたことと、実際に書いてみて留まるところと、それが感情とともに一つにつながった時のペンの速さ。こうして、先生は読むのも大変な膨大な活字量を、一つ一つ着実に綴って下さったんだと感無量です。

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