2016年5月5日木曜日

喘ぎを越えて

永く何かを持続するということは、つまりは「喘ぎ」を乗り越える経験をすることである。

走る者、山を登る者、字を書く者、何かをなす者にとってフロー状態に入る前に必ず訪れる者は「喘ぎ」である。この喘ぎをしのぐことを知ってしまえば、自然と続けることが楽しくなる状態がやってくる。

そう考えると中原中也氏「言葉なき歌」にも前向きな読み取りが可能になってくる。つい手に取り探してしまった・・・



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それにしてもあれはとほいい彼方で夕陽にけぶつてゐた
号笛の音のやうに太くて繊弱だつた
けれどもその方へ駆け出してはならない
たしかに此処で待つてゐなければならない

さうすればそのうち喘ぎも平静に復し
たしかにあすこまでゆけるに違ひない
しかしあれは煙突の煙のやうに
とほくとほく いつまでも茜の空にたなびいてゐた
中原中也全詩集「言葉なき歌」より
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私の今は、喘ぎの期間と考えている。目の前にあるのは膨大な量の何者か


膨大な


それを一つ一つ片づけていけばいいのだろうけど・・・


テンポ正しく続けるばかりです



そして、池田先生の言葉でまた、我が精神を鼓舞する力を手に入れるのだ。

中也の詩を愛しはするが、ぼくはきっと その怠惰を突き抜けてみせるのだ。



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飛行機にしても、上昇する時には、抵抗も大きく揺れも激しい。だからといって、臆病になって、途中で引き返してしまえば、目的地に行くことはできません。しかし、上昇し続けていけば、やがて、安定飛行に入り、大空を悠々と進むことができる。

「新・人間革命」11巻 暁光の章より
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さあ、今日養った鋭気を元手に明日はまた上昇を。

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