戸田先生の七回忌を遺言である会員三百万世帯の達成と、大客殿の建立寄進の実現で迎えた。そして、社会に実証の華を咲かせていく「本門の時代」に入ったことを宣言。向こう七年の活動として、会員六百万世帯の達成と、正本堂の建立寄進を誓う。公明政治連盟も自立へ向けて一歩前進させることに。間髪入れず本門の時代の開幕を告げる海外訪問へ飛び立つ。訪問国はオーストラリア、セイロン、インドと今なすべきことを着実にこなしていくのだった。
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彼は、形式のみに目を奪われるのではなく、戸田の精神に立ち返って、師の言葉にこめられた深甚の意義を見極め、その実現のために全力を傾けてきた。
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創価学会は、どこまでも宗教団体として、宗教活動に、折伏行に邁進し、公政連の支持団体、推薦団体として、その活躍を見守ってまいりたいと思います。
それは、創価学会としての“政教分離”への宣言でもあった。
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すべてに裏があるかのように考え、崇高なものを卑小化してとらえる日本の風土は、精神の貧困さの反映といえまいか。その誤った認識を打ち砕くには、それぞれの分野にあって、着実に実績を積み上げていく以外にない。
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何ごとにも平坦な道はない。しかし、苦労があるから強くなれる。苦難がまことの信仰を育む。労苦が魂を鍛える。嵐に向かい、怒涛に向かって進んでいくのが、広宣流布の開拓者だ。
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一人ひとりを、自分以上の人材に育て上げていけばよい。そして、同志を着実に増やしていくことだ。
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仏法は道理であり、罰があったということは、正しい信仰を貫くならば、必ず功徳を受け、幸福を実感できることだと、懇々と指導してくれた。
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海外訪問にて、
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ネルーは、「人のために働いて、働いて眠れぬ夜を何日過ごすかが大切だ」との言葉を残しているが、これこそ、真正の指導者の心であろう。
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今なすべきことを、今なし、今日やるべきことを、完璧に仕上げていく―――この現実の地平の彼方に、山本伸一は、世界平和の旭日を見ていた。
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