余話といいながら脱線甚だしく、春秋時代の内容が名前の由来や君主の系統に終始したため、ちょっと中だるみになりました。戦国時代はもっとエピソードが増えていることを願ってます!
いよいよ戦国時代に突入です。春秋時代との境はちょうど超大国の晋が韓・魏・趙へ三分割された時期にほぼあたります。そして、併呑合戦も進み、後半は戦国七雄(秦・韓・魏・趙・燕・斉・楚)に絞られます。滅亡順に読んでいこうと思うので、B.C.で明記すると、
呉:473年
蔡:447年
鄭:375年
越:333年
宋:286年
周:256年
衛:254年
魯:249年
韓:230年
魏:225年
楚:223年
趙:222年
燕:222年
斉:221年(秦の天下統一)
秦:206年
この中で、選抜されているのは
越(1人)・魏(1人)・楚(1人)・趙(3人)・燕(2人)・斉(2人)・秦(6人)
の16人です。秦が多いのは天下統一したわけだから仕方ないです。
ざっくりと著者による時代背景が書かれています。
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戦国時代を前・中・後とわければ、前期は魏の全盛であり、魏王は天子きどりであった。中期は斉と秦の二大王朝並立期といってよく、合従連衡のための権謀術数がさかんにおこなわれた。後期は秦のかぎりない拡大があり、各国の滅亡にともなう悲哀の色に満ちている。
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周に替わって王を唱え出した(それまでは王は周一人、その他は公・侯・伯・子・男のように上下が厳しかった)のがB.C.334年の魏と斉からですので、魏と斉がこのことからもかなり傲慢になっていたことが伺えますね。こう見ると秦はしたたかに天下統一を横取りしたのがわかります。戦国時代は王国の並び立つ時代とも言えそうです。
さあ、結果は秦の勝利とわかっていても、それを動かす人それぞれに勝敗はあります。そこを見ていきたいですね。
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