やがては日顕の魔性の手により壊されることになる正本堂建立の供養の受付が行われた。伸一は、再びヨーロッパの激励行へ。訪問国はフランス、西ドイツ、イタリア、ポルトガルであり、ポルトガルでは大航海時代に思いを馳せる。
勇気について、
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仏法の世界は、すべて多数決というわけにはいきません。
初代会長の牧口先生は、宗門が軍部政府を恐れて、学会も神札を祭ってはどうかと言いだした時、敢然とそれを拒否しました。
宗門では、首脳たちが集まって協議し、神札を祭ることに決めたのでしょう。
しかし、たとえ、みんなで決めたことでも、大聖人の教え、精神に反するものであれば、それに従ってはならないというのが、仏法の考え方です。中心となり、基準となるのは、どこまでも“法”だからです。
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広宣流布の新航路を決めた、信念の勇者には、労苦の波浪は、決して障害とはならない。むしろ、波浪が高ければ高いほど、闘魂を燃え上がらせるものだ。
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「時は来ている。時は今だ。さあ、出発しよう!平和の新航路を開く、広宣流布の大航海に!」
真っ赤な夕日が、微笑んでいるように、伸一には思えた。
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