2016年5月12日木曜日

「新・人間革命」5巻 歓喜の章★

平和旅はさらに、スペインのマドリード、スイスのチューリヒ、オーストリアのウィーンを経て、最期の目的地、イタリアのローマへ。ローマの地でキリスト教の歴史に思いを馳せ、学会の今後を思う。


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どこで、誰と暮らそうが、病気の宿業があれば、病気で苦しまなければならないし、経済苦の宿業があれば、経済苦で悩まなければならない。
だから、その宿業を、どう打開していくかです。そして、どんな苦悩にも負けることなく、堂々と乗り越えていける生命力を培っていくことです。その源泉となっていくのが信心なんです。ゆえに、幸福になれるかどうかの鍵は信心にある。
幸福というものは、自分の外にあるのではありません。自分の生命のなかにある。私たちの胸中にダイヤモンドが、幸福の大宮殿があるんです。

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“信義の人”“誠実の人”“真剣の人”には、人間性の光彩がある。
その人間性は、人の心を開き、必ず触発を与えていく。学会の世界を見ても、これまで、黙々と、陰で学会を支えてきたのは、そうした庶民ともいうべき、無名の人たちです。

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人間にとって、努力は、もちろん大切であるが、福運が人生を左右していくことを語っていった。

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苦悩を離れて、人間はない、苦悩するがゆえに人間である。その苦悩に挑み、乗り越えていくところに、真実の人間の偉大さがあり、ヒューマニズムの勝利がある。
そして、その源泉こそが歓喜である。歓喜の炎は、使命の自覚とともに燃え上がり、烈風に向かって突き進むなかで、黄金の光彩となって、自己と世界を照らし出す。

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人間の最大の偉業とは何か。それは、同じ志をもった人間を残すことです。人が一生の間にできることは限られている。ましてや、二年や三年の間にできることは、極めて限られてしまう。だから、人間を育てていくことです。

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さらに今後、私たちが何をするかだ。もし、学会が滅びてしまえば、真実の仏法を伝えることはできない。牧口先生の価値創造の哲学も、戸田先生の平和思想も滅びてしまうことになる。いや、牧口先生の死も犬死になってしまう。
ともかく、残った弟子がすべてに勝つ以外にない。自分に勝ち、宿命に勝ち、逆境に勝ち、人間王者になることだ。大勝が仏法を、広宣流布を永遠ならしめる。また、大勝のなかにこそ、信仰の大歓喜がある。

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伸一は、「ローマは一日にして成らず」との言葉を思い出していた。一都市国家から始まったローマが、大帝国を築き上げるまでには、数百年の歳月を要している。
ましてや、人類の胸中に「永遠の都」ともいうべき生命の黄金の城を築き、世界の平和を打ち立てんとするのが広宣流布である。その大偉業は、もとより一朝一夕に成るものでは決してない。百年、二百年、あるいは、数百年以上の歳月を要するかもしれない。
しかし、それは、断じて成し遂げなければならない創価学会のテーマである。

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