2016年5月1日日曜日

小利口を止めるべし

「菜根譚」には「才華(才能や知恵)」は隠しておき、あたかも知らないふりをするべしというものが多いです。

「聡明」という一見よさそうな言葉は、小利口者として遠ざけています。才能があって徳のない人間も特に警めています。

知識が智慧へ昇華されるには徳がないといけないということなのでしょう。


第55条
  欲望に際限がなく、富者でお金がないと言っている人は、
  貧者で有り余った気持ちで生活している人に及ばない。

  才能をひけらかして反感をかっている人は、凡庸な人が
  与えられたものに満足して正しい道を全うするのに及ばない。





己の欲望を肥やすために知識を集めるのはよそう。

あくまでも 正しい道を全うするために 足りないなら これを磨くのみ。

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