1966年、3月10日、発熱をおしたまま伸一はブラジルへの飛行機の機中にあった。5年前と同じように。目的は、会員八千世帯を超える大発展をとげたブラジルの大文化祭に参加するため。しかし、待ち受けていたのは、日本で公明党を結成した宗教団体が海外にも政治結社を作るのではないかという偏見等に満ちた厳しい監視の目であった。地道な誤解を解く戦いは実に18年後に再訪を果たすまで続いたのであった。
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御本仏の御遺命であり、世界の「平和」と民衆の「幸福」を実現する広宣流布の道が、平坦であるはずがない。常に逆境であった。常に死闘であった。常に不可能と言われ、嘲笑を浴びせられてきた。だが、そのなかで、岩に爪を立てる思いで、険しき山を越え、嵐のなかを駆け抜け、栄光の勝利の旗を打ち立ててきたのが、創価学会の尊き歴史である。
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飛行機にしても、上昇する時には、抵抗も大きく揺れも激しい。だからといって、臆病になって、途中で引き返してしまえば、目的地に行くことはできません。しかし、上昇し続けていれば、やがて、安定飛行に入り、大空を悠々と進むことができる。
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学会の指導とは何か。
それは要約していえば、“御本尊に題目を唱え抜いて、自分自身を磨き高め、必ず幸福者になろう。そして、社会に貢献しよう”ということであります。
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皆様が幸福になるための信心です。私は、創価学会員には、『自分は最高に幸福者である』と言い切れる『幸福の証明者』にならねばならない責任があると思いますが、いかがでしょうか!
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牧口先生は『認識せずして評価するな』と言われたが、知らないということが、間違った評価を下す原因なんだね。相手のことがよくわからないと、デマなど、根拠のない話に飛びつき、憶測で評価し、全く見当違いな不安や恐れをいだいてしまうことになる。そして、その不安や恐怖心が、時には、非常に攻撃的な対処の仕方となって現れてくる。
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勝った時に、成功した時に、未来の敗北と失敗の因をつくることもある。負けた、失敗したという時に、未来の永遠の大勝利の因をつくることもある。
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御書には、「若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらず」と仰せである。仏法は、自分の一念のなかに、大宇宙のすべての法が収まっていることを教えている。そうであるからこそ、一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にするのだ。
ゆえに、いっさいの結果をもたらす原因は、自己自身にあるととらえていくのが、一次元から見れば、仏法者の生き方といえる。
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喘ぎを平静に伏させるために、最高の幸福者の証明者となるために、今日もまた題目を唱え抜こう。
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