ヨーロッパから帰ると直ちに創価大学設立へむけた手を打っていく。構想を着実に現実のものに。記念撮影会を中心にして各地のメンバーの激励に全力を注ぐ。1966年1月にはハワイへ。2月には壮年部の結成を語り、3月には結成式を見たのだった。広布への布陣が構想から現実へ整っていく。
病気について、
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次の撮影までの間、伸一は、そのメンバーを懸命に励まし、病気の原因から語り始めた。
『大聖人は、病の原因について、天台大師の『摩訶止観』を引かれて、こう述べられています。『一には四大順ならざる故に病む・二には飲食節ならざる故に病む・三には座禅調わざる故に病む・四には鬼便りを得る・五には魔の所為・六には業の起るが故に病む』
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試練について、
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「人生というのは、試練との闘争といえる。幾つもの苦難の峰を越えてこそ、真の幸福がつかめるんです。ゆえに、苦労こそが、人生の財産です。自身を磨き上げる研磨剤です。だから、青春時代に、どんな困難に出合おうが、決して負けないで、堂々と進み勝ってください」
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逆境が人を不幸にするのではない。苦難が人を不幸にするのでもない。
自身に破れて、荒み、歪んだ心が、人を羨み憎む貧しき心が、人間を不幸にするのだ。
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信心について、
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花が美しく咲いているのは、大地に根を張って、養分を吸い上げ続けているからです。人間にも、成長のための養分が必要です
それが、生き方の根幹となる哲学であり、信心です。
表面的な華やかさや、刹那的な喜びに目を奪われて、自身を向上させることを忘れ、根無し草のような生き方になってしまえば、自分を輝かせていくことも、本当の幸福をつかむこともできません。
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壮年部について、
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学会は、各部が強調し合いながら進んでいくのは当然ですが、一家においても父親が柱であるように、最高責任者は壮年です。各支部にあっては支部長であり、各地区にあっては地区部長です。
したがって壮年部は、壮年の育成に責任をもつのは当然ですが、各部のなかの一つの部であると考えるのではなく、各部の調和をとり、責任をもって、学会を、会員を守っていただきたいのであります。
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壮年部には力がある。それをすべて、広宣流布のために生かしていくんです。
大聖人は『かりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへ・ちりを大地にうづむとをもへ』と仰せです。
死は一定です。それならば、その命を、生命の永遠の大法である、法華経のために捨てなさい。つまり、広宣流布のために使っていきなさい―――と、大聖人は言われている。
それこそが、露を大海に入れ、塵を大地に埋めるように、自らが、妙法という大宇宙の生命に融合し、永遠の生命を生きることになるからです。
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壮年部に上がろうとする今、10巻の最後を手を取り今一度読みなおす必要がある。また、今後も惰性に呑みこまれそうになるとき、10巻の最後を読み直して行こう。
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