セイロンの仏教流布の様子は、日本の戦後の賠償問題にも明らかである。
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わが国にはこれらの損害の賠償を要求する権利があります。しかし、わが国はそれを要求するつもりはありません。
なぜならば、私たちは偉大なる師の言葉、アジアの無数の民衆の生命を気高きものにしてきた教えを信じているからです。それは『怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む』との教えです」
「偉大なる師」とは釈尊であり、その言葉とは、発句教の文である。
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何とすごいセイロン代表の英断だったでしょうか。こういう事実こそを日本はもっと歴史として語りつがなくてはなりません。
そして、インドにも偉大なるガンジーとその弟子ネルーの精神が、
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「非暴力は臆病をごまかす隠れみのではなく、勇者の最高の美徳である」
ガンジーは、民衆の心の中に「筋金」を入れたのである。インドの独立といっても、民衆自身の「精神の独立」なくしては、真の独立とはいえないからだ。
彼は、何よりも民衆の心に染みついた「恐怖」を追い払った。民衆が毅然と顔を上げ、背筋をぴんと伸ばした時、民衆の上に君臨する、傲慢なる権力者は転げ落ちていかざるをえない。ネルーは、民衆の心から「恐怖」を追い払ったことを、ガンジーの「最大の贈り物」と評している。
「恐怖」とは何か。それは、自分の心がつくりだした幻影にすぎない。怯えるものは、自身の心の影に怯えているのだ。
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そして、日本にも偉大なる仏教の師が、厳然と!
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神札を祭らぬことなどから、「不敬罪」「治安維持法違反」に問われ、会長・牧口常三郎、理事長・戸田城聖をはじめ、学会幹部が相次ぎ投獄されていった。しかし、牧口も戸田も、「信教の自由」を守るために戦い抜いた。「屈服」は人間の「魂の死」を意味するからだ。そして、牧口は獄死したのである。
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この戦時中の行動にこそ、創価学会が仏教の清流である証明がある。守っていかねばならない。この精神を。「恐怖」しない精神を、民衆の心に。
仏教を国教にすれば治まるのかというとそういうわけではありません。
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アショーカ大王が、仏教を国教化しなかった意味は大きいと思います。国教化されれば、仏教は、なんらかの強制力をもつことになります。そうなれば、人びとの信仰も、次第に自発的なものではなくなってくる。すると、形式上は仏教が栄えるように見えても、本質的には、仏教そのものを堕落させることになってしまう。
宗教は、どこまでも一人ひとりの心に、道理を尽くして語りかけ、触発をもって弘めていくものです。それには、それぞれの宗教が、平等に自由な立場で布教できなければならない。
そのなかで、人びとの支持を得てこそ、本物の宗教です。国教化や権力による庇護を願う宗教は、本当の力がない証拠ではないでしょうか。
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学会は仏教を、なかんずく創価学会を国教化しようなんてこれっぽっちも考えていないのです。
「政教一致」を宗教が政治に参加することと歪曲させた表現がいかに間違っているか、現在の世界の病根と同じく、善悪が反対になっていることに民衆は気づかないといけません。そう、創価学会こそ、一番に宗教弾圧を受けたからこそ、国からの権力介入を防ぐために政教分離を必要としているのです。本末転倒であることに国民は早く気付かないといけません。
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出家集団である日蓮正宗が、在家集団である創価学会と違って戦争擁護に回ってしまった原因はどこにあるのか、
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悪の根を本当に断とうとせず、中途半端に容認してきたところに、その要因があった。徹底した戦いなくしては、邪悪を粉砕することなどできない。
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2003年の池田先生の本部幹部会スピーチでもこうあります。
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臆病であっては、日蓮門下とは言えない。功徳も出ない。創価学会の栄えある青年部ではない。烈々たる「攻撃精神」――これが学会青年部の伝統である。
「攻撃精神」「破折精神」「折伏精神」こそ、日蓮仏法の真髄であり、創価学会の魂である。この精神を忘れないで戴きたい。青年部の諸君、よろしく頼む!
2003年2月本部幹部会スピーチ
*****************************はい、先生、もうすぐ必ず青年部らしい戦いをお見せします!
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