2016年5月14日土曜日

「新・人間革命」6巻 若鷲の章

青年部、なかんずく学生部の育成の時が到来する。伸一は学生部代表への「御義口伝」講義を開始した。明治維新に人材をきらぼしの如く輩出した松下村塾に重ね合わせながら。



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学問は知識の蓄積であり、知恵にはいる道程である。仏法は知恵であり、生活の原理である。いっさいの知識は、仏法の知恵によって、初めて社会のために最高に生かされることを知らねばならない。

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御書を拝読する場合は、まず“真実、真実、全くその通りでございます”との深い思いで、すなわち、信心で拝し、信心で求め、信心で受けとめていこうとすることが大事です。
西洋哲学は“懐疑”から出発するといえるかもしれない。しかし、仏法を学ぶには、“信”をもって入らなければならないあの智慧第一といわれた舎利弗でさえ、知識や知能で仏法を解了したのではなく、信心によって解脱したのです

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この日本の国を救いたい、世界を平和にしたいと熱願する。これも煩悩です。大煩悩です。煩悩は、信心が根底にあれば、いくらでも、燃やしていいんです。むしろ大煩悩ほど大菩提となる。それが本当の仏法です。

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私は、戸田先生から、十年間、徹底して、広宣流布の原理を教わった。師匠は原理、弟子は応用だ。
今度は、将来、君たちが私の成したことを土台にして、何十倍も、何百倍も展開し、広宣流布の大道を開いていってほしい。私は、そのための踏み台です。目的は、人類の幸福であり、世界の平和にある

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そう、私も今の子どもたちの土台となろうと決めたからには、功名心など捨て去らねばならぬ。後は宇宙を包みこむような意志を、地道な行動でもって醸成していくしかない。地道さ、これは相当難しいことだと知らされます。

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