2016年5月3日火曜日

「新・人間革命」1巻 錦秋の章

少しでも気を緩めようものなら、自分の命の中に仏の生命があることから目をくらませる元本の「無明」がやってきます。それに対抗するには、南無妙法蓮華経の唱題行で元本の「法性」を表すしかありません。日々精進が必要なわけです。

無明の絶妙な表現を今日の聖教新聞でも先生がしてくれている箇所がありましたよ。

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しかし、「無明」の力もまことに執拗であり、根深い。本当に無明と戦っていかなければならない時に、私たちの心に忍び寄り、生命を侵していくのが無明です。

SGI会長の指針から

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本当にしつこいです。歓喜していたと思ったら絶望したりする命の不思議さ。唱題しかない。




さて、旅はサンフランシスコからシアトル・シカゴを経てカナダのトロントへと黒人への人種差別を目の当たりにした先生の記述を中心に展開します。そこでもここでも同志を激励しながら。



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人間性の光彩とは、利他の行動の輝きにある。人間は、友のため、人びとのために生きようとすることによって、初めて人間たりうるといっても過言ではない。そして、そこに、小さなエゴの殻を破り、自身の境涯を大きく広げ、磨き高めてゆく道がある。

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伸一は、常に人との出会いを大切にしてきた。相手が会員であるなしに関係なく、一つ一つの出会いに心を注ぎ、希望の苗を植え、友情の葉を茂らせ、新たな価値を創造していった。それが、「縁起」という人間の融合の原理を知る、仏法者のまことの生き方といえるからだ。

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人生の希望の虹も、広布への躍動の前進があってこそ輝くものなんだよ。希望を捨てない人には、いかなる困難にも負けない強さがある。しかし、希望を失えば、人生は闇だ。絶望は精神の死に等しい。

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人類愛を語ることは容易である。しかし、たまたま出会った見ず知らずの人の窮状を聞いて、力になることは難しい。見て見ぬふりをし、かかわりを避けてしまうのが、人の常だといってよい。小さなことのようだが、人間としての思いやり勇気がなければ、とてもできないことである。

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空港でたまたま親切にしてくれた若い係員へも感謝する姿勢。そこに仏法がある。縁によって人の気持ち、自分の気持ちも好き方向へ変えていけるのだ。





彼には、飛行機の窓から見える、燃えるようなメープルの紅葉が、ことのほか美しく感じられた。視界に広がる錦秋の大地は、真心が織り成す人間共和のまばゆい錦の絵模様のように思えた。

伸一の胸には、平和への誓いの鐘が一段と高らかにこだましていた。

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