晋は現在の山西省付近にあった春秋時代に最も強力だった国である。それだけに、分家が本家から主権を奪ったり、戦国時代に入る直前には有力な六氏の間で権力争いがあったりと大変です。
上げられている5人の名は
・士蔿(子輿)
・狐偃(子犯)
・郤缺(郤成子)
・キ奚
・師曠(子野)
いずれも献公が晩年、寵愛する女性の子を後継ぎにしようとしたために起こった争乱期の人たちで、私にしてみれば陰謀家の匂いもしてあまり頭に残らなかったです。
叔向という直言の士がいて初めて後半の二人は光る存在となりえるため、叔向をあげるべきではなかったでしょうか。
狐偃と郤缺はよく耐え忍ぶといった印象でした。誰しも何か裏がありそうで、強大国ならではのかけひきを感じました。有名な重耳という大器晩成の君主を育て上げた狐偃が頭一つ飛び出た存在と思われます。
この時代に忍耐力は並々ならぬものが必要だったでしょう。
「菜根譚」でも忍耐力は魔を斬る利剣といっています。
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