2016年5月13日金曜日

仏法と菜根譚 その⑥

一見仏法とは関係ない条文ですが、深読みすればそう取れます。日蓮仏法の凄いところは受身ではなく、対処する具体法が題目という最も簡単にして難しい修行法として、厳然と明確にされていることです。

前回紹介した、汚いものの中から清いものも生まれるに近く、何よりもあることではなく、染まらないこと(制御できること)が大切です。

第4条
  権力や名利、豪華な驕りは之に近づかない
  近づいても染まらないのは尚よい
  小知恵や策略は知らない方が良い
  知っていても使わないのは尚よい


日蓮大聖人の御書にも、後半段と同じようなことが書かれています。

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なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし

日蓮大聖人御書全集 四条金吾殿御返事 1192ページ
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法華経の兵法とは題目であり、世間一般の策略ではありません。策略をめぐらすより、題目を唱えきって縁によって起こる智慧すなわち隨縁真如の智を発揮しろと言われているんです。

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