2016年5月15日日曜日

仏法と菜根譚 その⑦ 最終章

さて、いよいよ究極の境地へとたどり着きました。

菜根譚においても、仏法においてもここまでくれば、仏の生命を湧現した境地といえます。身の回りに起こる出来事、縁する人びと全てを含めて自分自身に他ならない、との境地、すなわち宇宙生命と一体となった境地といえます。人を羨ましがったりする必要はなく全ては我が事なんだと。


第103条
  現世は幻だという事からすれば、功名とか富貴とか問題でなく、
  身体も仮の姿である。
  真の実体をもっていえば、父母兄弟は問題でなく、
  万物と我は一体である。
  これを見破り、真理を認識できれば、それこそ天下の大事を
  担うにたり、世間の利欲から抜け出せた人といえる。








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