今から10年以上も前ですが、色彩検定というものを取得しました。
その際に色について色々と勉強させて頂きました。その時はオーラソーマなるカラーセラピーに引かれていたのもありますね。無料でセラピーができるサイトもあるので試して見てはいかが?
それはそうと、色って不思議ですよね。感情にも働きかけますし。仕事柄UV-Visという分析装置にも携わったことがあるのですが、まさにこのVisはvisualで可視域の波長の光を扱った世界のお話です。その他にも色差計という装置は、赤みとその補色の緑みのどちらよりかを数値で表し、同様に白み対黒みと青み対黄色みの3軸で座標表示させたものなど、中々マニアックなScienceな世界があります。
今日はちょっと色を使ったお役立ち情報を。
可視光域は280(380とする本もあり)~780 nmの波長の光です。UV-Visを測定されたことがある方は分かると思うのですが、何故黄色の液体を測定するとピークが400nm辺りの低波長側にくるのかわかりますか?
普通虹と同じで低い波長の方から高い方へ紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、橙、赤の順だから、黄色は高波長側じゃない?って思いませんか?
これは、私たちの目に届いているのは逆で、それ以外の光だからなのです。つまり黄色の液体を見ているという事は、白色光(すべての可視光域の光があると白に見える)を液体に当てると、ある成分の色(黄色の補色となる青色成分の強い光)が吸収され目に黄色成分の多い光が反射して戻ってきているのです。つまり吸収された光は低波長側の青色光ということ。
混乱しやすいのでお間違いなく。ですので、見えているのが紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、橙、赤の順番とすると、吸収している色はその補色である黄緑、黄橙、赤、赤紫、紫、青、緑青、青緑の強い成分となるのです。これで色が分かれば吸収される波長も検討が着くというわけ。
面白いですね。水や土壌中の有害物質濃度測定にも、前処理で有害物質を含む成分を発色させてUV-Visで測定したりと役立っているんですよ。できるものとできないものがありますが。
例:Cr(Ⅵ)のジフェニルカルバジド吸光光度法(540nmの緑の光を吸収→赤紫液体に見える)
色にちなんで、昔集めたガン消しに色でもぬってみようかな。
色つきをよくするために、その前にサーフェイサーやプライマーといった前処理が必要なようですが。どうも色素と素材の官能基が水素結合やイオン結合作用し強固に塗れるようです。
単純に水性塗料で塗ってしまうと、いつまでも乾かなくてゴミが着き大変です。これは、塗料には有機溶剤が入っており、ゴム表面を溶かしているからが解ようですね。子供の頃の趣味を科学するのも面白い。
いや~ 科学は奥が深い。いつか生物模倣についても調べたいですね。科学はまだまだ生物には遠く及ばないのですよ。いくつかは真似されていますけど。蛍の光とかね。
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