「菜根譚」二点目のテーマは「和気=和やかな気持ち」です。もう少し積極的な言い方に「喜神=喜び楽しむ心」があり、似たような意味合いで使われています。
これは、私に最も適した戒めです。なんでも厳しくすればよいというものではありません。人の咎を責める気持ちが強いので厳に自らを警めようと思います。これでは活路を見出すために信頼を築いていくことが困難になります。
昨日は眠れない夜を過ごし、夜静かに第9条を読んでいると、つくづく「和気」の大切さを感じました。和気がないと、全てを活かせず、殺してしまいかねません。
第9条
夜皆が寝静まって、単座観心すると、妄想もなくなり真の心が現われる。
それでは、活かす心と殺す心の対をなした条文をご紹介。
第47、61、70、160、206条
いずれも和気は万物を生かすが、冷酷な気は殺してしまうというような意
その他に和気の出てくる条文もついでに。
第174条
君子は自分の身の処し方は厳格に、世間の人には温和であれ
第175条
君子は悪事に近づかず、善名も立てず、角のない温和な気持ちがあれば良い
第176条
乱暴で道に外れた者には穏やかな気持ちで接するべき
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