2016年4月27日水曜日

雅量をもつこと

「菜根譚」の第四テーマは「雅量」をもてということ。

ちょっと聞きなれない言葉ですが、Weblio 辞書で引いてみますと、

おおらかで、人をよく受け入れる性質。度量が大きいこと。



とあります。「狭量」の反対ととらえればいいかと。

先日の第二テーマ「和気」も雅量が必要でしょうから、これも私への戒めの言葉です。

まずは、綺麗なものとそうでないものの関係性について。



第24条
  蝉や蛍の幼虫が成虫になるように、潔は汚、明は暗より生ずる

第76条
  腐った土には草木茂り、澄みすぎた水に魚はいない。我独り行くは狭量






先日の第三テーマ「淡泊」とも関係ありそうです。



第83条
  自分は清廉潔白でも、他人の欠点を受容し、料理のスパイスに使え

第185条
  いわゆる清濁併せ呑むべし








雅量は徳を磨くのに必要だ。雅量はどうやって大きくするのか。



第144条
  徳は雅量によって進む。雅量は見識を広めて進む






ということで狭量な人に徳望家はいないそうです。

そういえば、「水滸伝」梁山泊の棟梁であった宋江は、これといった特技がなくても、人をよく束ねたそうですが、まさに雅量の大きさが誰よりも大きかったということでしょうか?



さあ、今日は経済の見識を広めるとするか。

幸福と経済の関係。これこそ急ぎ転換が必要な課題と言え、良書が見つかりましたよ!

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