2016年6月19日日曜日

仏法と歴史 ~宮本武蔵編~

昨日の「聖教新聞」には、先生の随筆が掲載され、宮本武蔵が紹介されました。

今までだったら、ここで紹介されている『五輪書』や、吉川英治氏『宮本武蔵』も読んだかもしれませんが、今は省エネモードに入っています。紹介だけにして、後日追加していけたらいいですね。

巌流島にはいったことあるのです。その時に歴史に触れたイメージは、決闘時間をずらして佐々木小次郎の気を削ぎ、討ち果たしたイメージしかなかったのですが、やはり精神面を含めて、剣術を極めた天才だったということでしょう。


****************************

無双の剣豪・宮本武蔵は、晩年を九州・熊本の地で過ごし、独自の兵法観と思想を集大成した『五輪書』をまとめた。
そこに「生国播磨」――今の兵庫出身と記した彼は、生涯で六十数回にわたって勝負をして一度も負けなかったという。
なぜ、強かったのか。
武蔵は自身の剣術について、「水を本として、心を水になすなり」と譬えた。水は形を自由に変える。この水の如く、自分を自在に変えることができたから強かったというのである。さらに実際の太刀の使い方や構えにも、固定的な型はないと述べている。
千差万別の相手に、自在に対処していくのだ。
決して過去の成功にとらわれず、電光石火で対応を変化させる。これこそ武蔵の必勝の哲学だ。
『五輪書』は、「一人の敵に自由に勝つときは、世界の人にみな勝つところなり」と論じてもいる。
我らが真剣勝負の対話で、一人の心をつかむことは、万人の心をつかむことにも通じよう。
大聖人は、「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」と明言なされた。「断じて勝つ」との強き一念で御本尊に祈り、勇敢に一歩を踏み出せば、世雄たる仏の隨縁真如の智は、いくらでも湧いてくるのだ。

*****************************

0 件のコメント:

コメントを投稿